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今朝のお題は「アナゴ」「上昇」「中毒」そして「ジョグトリップ」

 アナゴは自分の土俵に上がれば強い。蒲焼きではウナギに負けるけれども、江戸前寿司ではアナゴが勝利者です。
 同じように、ジョグトリップも規模とか記録では他のマラソン大会に及ばないけれど、ゆっくり楽しんで走るという土俵ではおそらく日本一。参加ランナーの人としてのレベルの高さも、他の大会に比べてダントツに高いはずです。
 ジョグトリップにはリピーターさんがたくさんいらっしゃる。もう中毒といってもいいのかもしれませんが。
 その中毒になるまでに過程があったりします。
 ワープ・ショートカットを使ってゴールされた方がよくおっしゃる言葉に「鍛え直してまた参加します」というのがあります。それに対して私が応える言葉は「鍛え直さないでください」。
 人はどうしても進歩・発展・上昇しようとする性質を持っています。人間が進化していく過程で身につけた素晴らしい性質でしょう。
 でも、ジョグトリップでは上昇しなくていいんですよ。
 そして、この過程を経てジョグトリ中毒になっていくのです。

ゆっくり走れば強くなる!

  「ワープする読み物」で三題噺をやってみたいなぁと思ってて、探したらiPhoneアプリの「三題噺」というのを見つけました。で、起動したら、いきなり「マラソン」「眠れる」「スカウト」の三題が示されました。びっくり。それでは、始めます。
 「ゆっくり走れば速くなる」という本が一時期話題になったことがあります。その本は、本格的なトレーニングの一つとしてゆっくり走ることを取り入れる趣旨だったと記憶してますが、私にもそれに似た経験がありますので披露いたします。レベルこそ天と地ほど違いますが。
 40歳を目前に控えたある日から走ることに目覚めて、けっこうまじめにロードをジョギングしてました。たしかキロ8分超で走っていたはずです。まあ、ゆっくりペースですよね。
 それから約1年たった時、当時の職場の駅伝チームが地元の大会に出場しまして、私が1区を任されました。無謀だと思ったんですが、「まあいいか、任せたほうの責任だもんね」と思い承諾しました。
 それまで大会なんてものに出たこともない人間でしたので、どんな格好をしたらいいかも分かりません。なので監督に訊いたら「ランナーはランニングシャツに短パンだ」とのこと。信じましたよ。私、素直だから。
 1月初旬の寒風吹きすさぶ中、ランシャツに短パンでスタート地点に並んだ私。で、他の選手を見たら、長袖の人ばかり。半袖の人もいましたが、肩丸だしのランニングシャツを着ているのはほぼ私一人。そして皆さん、手袋をしてるじゃないですか。ずる〜い。
 号砲は待ってくれません。私は一番後方から恐る恐るスタートを切りました。
 途中、雪も降り出しました。肩も手も凍えてきます。監督を恨みましたよ。
 でも、なんだか調子いい。意外と速く走れている。中位置くらいで襷を渡しました。
 結果的にはキロ4分ちょうどくらいのタイムでした。日頃キロ8分くらいでしか走ってないのに、キロ4分で走り切れた。ちょっと自分でも衝撃でした。びっくり。
 そのとき「ゆっくり走れば速くなる」を実感したんです。レベルは違いますよ、レベルは。繰り返し言いますが。
 で、ジョグトリップ。
 参加資格に「ゆっくり走れる方」を謳い、じっさい皆さんにはゆっくりのんびり走ってもらってます。
 もちろん、まったく走ったことがなくてジョグトリップに参加し始めた方も多数いらっしゃいます。
 そんな方たちが、すごいことになってたりするんです。1年から2年位のうちに100キロ超ランナーとなり、それもそこそこのペースで走りきれるスーパーランナーに変貌を遂げたりしてるんです。決してスーパー速いってことはないんですが、確実に「強い」ランナー。(それでも、ジョグトリップ参加の時はゆっくり走ってもらいますけどね)
 そんな方たちを見ていて思ってるんです。「もしかしたら、エリートランナーを目指している人にもジョグトリペースは有効なのではないか?」
 高校生くらいのうちにジョグトリップに参加して(保護者同伴!)徹底的にゆっくり走り込んで体の器を大きく強くしておいたら、眠れる才能が目覚めて、大学社会人と進むにつれてすごく速くなるんじゃないか。大器晩成。
 あくまでも素人の戯れ言ですよ。仮説。でも、そのうちジョグトリッパーに実業団からスカウトが来たりしたら楽しいなぁ、と夢想するわけです。
 以上、「マラソン」「眠れる」「スカウト」の三題噺でした。お粗末。  

線引き10年〜道案内の矢印にまつわる物語

 コーセーさんに言われたことがあります。「線引きがうまい」「最小限の白線で、ランナーにはっきりわかる」。
 嬉しい評価でした。
 2004年に平戸で始まって以来の白線引きには、年季が入ってます。思いつくままに挙げてみると。
・ライン引き機(っていうのかな)を往復で転がすこと
・「こっちで間違いないよね」という確認のラインと、「どっちかなぁ」という選択のラインと、「ここで曲がりますよ!」という誘導のラインがある
・線を引く時には堂々とキビキビと!
・複数の線を引く際は、視線移動の方向と誘導の方向を一致させる
・滑らかな表面よりも、ちょっとゴツゴツした表面を選んで引く
・近隣の家々に迷惑がかからないように
・ゆっくり走った時にだけ気づく程度の白線 
 等々、そのココロは、参加者の目線・心理を想像して考えて引くこと。
 白線は導線です。安全にコースをトレースしてもらうための導線。道の右側を通るのか左側を通るのかの選択も、スムーズなコース取りには大切なポイントです。
 ひとつ気づいた点があります。
 きっちりと白線による道案内ができはじめると、参加者の方はそれに頼りきってしまい、ゼッケン内側の地図もなかなか確認しなくなる、という点です。これはなかなか示唆に富んだ事象です。
 ここからワープいたします。

 ジョグトリップ中は白線の矢印通りに走行していただきたいんですが、生き方についてはまた別かなと思っています。
 矢印通りの人生は送らないでほしい、と。
 人が引いた矢印かもしれないし、自分で引いた矢印かもしれないけれど、既に引かれている導線に従って歩んでいくことにはリスクが伴います。もしかして、間違った方向に行ってないのか、他人のゴールを目指してないか、他の目的で引かれた矢印じゃないのか、などなど。
 なので、人生を歩むときは矢印を盲信せず、よく自分の頭で考えて、全体の地図を俯瞰して進んで行ってほしいなと思うわけです。以上、駄文。

タバコをやめてスッキリしたい方の参考になれば幸いです。愛煙家は読まないでください。

 ランナーの皆さんの中にも、なんとか禁煙したいと思っている方もいらっしゃると思います。参考になるかどうかわかりませんが、私が成功したやり方を紹介します。

 いま何か作業中だったら一旦それをやめて、とりあえずゆっくり座ってください。そして、頭のなかにパソコンの画面を思い浮かべます。いいですか、頭のなかにイメージするんですよ。
 そのパソコンの画面にはウィンドウが2つあって、左右に分割されてます。左側のウィンドウには、タバコを吸っているイヤな自分が映っています。右側のウィンドウには、タバコをやめてスッキリしている自分が映っています。
 で、左側のタバコを吸っているイヤな自分のウィンドウの右上を持って、ウィンドウを左下方向にゆっくりと縮小していきます。ゆっくりと縮小ですよ。タバコを吸っているイヤな自分が最小化されました。
 そうすると、画面左側に空白ができましたね。その空白をうめるように、右側のタバコをやめてスッキリしている自分のウィンドウを拡大していきます。ゆっくりと拡大です。
 画面いっぱいに、タバコをやめてスッキリしている自分が映っていますね。確認できましたね。はい、これで終了です。
 これを何回か繰り返してください。いいですか、頭のなかのイメージで繰り返すんですよ。

 「禁煙」という言葉は使わないようにします。人間、禁止されるとますますやりたくなるので、使わない。
 これからは「嫌煙」です。タバコが嫌い、タバコの煙が嫌い、タバコの臭いが嫌い。
 理屈じゃないんです。嫌いなものは嫌いなんです。タバコを吸っている人を見かけると顔をしかめてしまうくらい、嫌いなんです。
 「嫌いなんだってばぁ!」

 いかがでしょうか。参考になれば幸いです。

繰り返すこと 継続すること

 自分では日々進歩しているつもりです。昨日より今日、去年より今年、10年前より今。
 ジョグトリップを眺めてもそうです。3年前を振り返ってみると、ぜんぜんイケてない。オアシス食も運営もコースづくりも。そのころご参加された方には「ごめんなさい」って言いたくなるくらいダメでした。
 今がいいかというとまだまだ足りませんが、少なくとも昔より進歩している。
 この進歩の源泉は大会を継続することだと思っています。参加の皆さんの声を聴き、自分自身の声を聴き、お手伝いの方の声を聴き、地域の方々の声を聴きながら継続して大会を運営することで、少しずつ進歩していっています。
 「継続は力なり」といいますが、私にとっては「継続こそ力なり」です。他はありません。
 そしてもうひとつ。繰り返すこと。
 ルーチンワークになるくらい繰り返すこと。体に馴染むくらい繰り返すこと。それが進歩継続には欠かせません。
 「同じことの繰り返し」と「進歩」、一見矛盾するかもしれません。でも実際やってみると、同じことの繰り返しが進歩を生むんです。不思議ですよねぇ。

 ここ数年の私の勉強法は、耳学問です。オーディオブックやポッドキャストや講演データをひたすら耳で聴く。朝のお散歩ジョギングしながらイヤホンで聴くのが一番集中して聴けるようですが。
 同じ音源を何十回何百回聴く。耳にタコができるくらい聴く。そのことで見えてくるものがあります。
 質の高いコンテンツであれば、何回聴いても飽きません。聴くたびに新しい発見がある。腑に落ちるまで聴く。腑に落ちてからも聴く。
 腑に落ちてどっぷり浸かった状態で聴くことで、自分自身の潜在意識まで活性化できるようになります。
 それを繰り返すこと、継続すること。
 こうして、私は日々進歩している(つもり)です。

えっ!ジョグトリップ参加への敷居は高い?

 新しいことに挑戦する、新しい体験をするのって、その第一歩を踏み出すまでが意外と難しいものです。
 そんなに大変な一歩じゃないはずなのに踏み出せない。そんな経験はありませんか。
 人間はそもそもすごく保守的な存在なのかもしれません。変わらないでいられたら、できるだけ変わらないでいたい。
 自分自身もそうだし、身近な人に対してもそれを求める傾向があります。「今のままのあなたでいて!」
 脳もそうです。意識して働かせるようにしないと、脳は怠け者なのでどんどん働かなくなってしまう。
 「今のままの私が好き」な私達でも、新しいことに挑戦したい。私達の祖先がアフリカの森を出て進化していったように、新しい環境に憧れる。隣の芝生は青く見えます。
 で、隣の芝生に足を踏み出すかというと、これがなかなか難しい。
 もう帰ってこれないんじゃないかしら、怒られたらどうしよう、落とし穴が隠されているかもしれない、こちらの芝生の住人と別れたくない、等々。
 葛藤。
 で、どうするかというと、環境のせいにするんですね。これが。
 経験が足りない、距離が遠い、お天気が悪い、とか。
 で、第一歩が踏み出せない。
 この貴重な第一歩が最も大切な瞬間。0から1へ。その段差を乗り越えること。えいやっ!
 私の経験をひとつ。
 以前の職場を辞めると決めた時の私の心の変化。
 「辞める」とはそれ以前から家族に言ってました。でも実際には辞めませんでした。踏み出せてなかったんです。
 でも、ある日の深夜、ベッドの中でウトウトしていて、いきなり分かったんです。
 「納豆理論」って知ってますか。経営コンサルタントの石原明氏が言い出した言葉です。納豆の一粒が外に飛び出そうとすると、他の多くの納豆粒から出ているネバネバ糸で飛び出せない。だから、自分でそのネバネバ糸を断ち切らなきゃいけない。という理論です。
 この理論は氏の著書を読んで分かっているつもりでした。
 でもその夜、気づいたんです。そのネバネバ糸は自分から出していたことに。環境を変えたいと言いながら、現状の環境にしがみついていたんです。
 人生を左右する決断だけじゃなくて、日常生活にも第一歩への敷居はたくさん転がってます。
 テレビのチャンネル、食事の献立、通勤路、人付き合い、ファッション等々、自分の周りを振り返っただけでも多くの例を見ることができるはずです。
 で、ここでようやく戻ってきました。
 いつかはジョグトリップに参加しようと思ってらっしゃる方。その敷居を踏み越えてみませんか。第一歩。

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