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木偶の坊(でくのぼう)のように不器用に

 お散歩ジョギングの耳の友、ポッドキャスト「ヒントプラス」。リスナーからの質問に経営コンサルタントのI氏が答えるコンテンツ。
 近頃は質問が終わった段階で一時停止して、I氏になったつもりで私なりの「答え」を口に出している(変な目で見られない程度の小声で)。どんな質問が来るのか、どんな答えが自分から出てくるのか、I氏の答えとどう違うのか、毎回楽しみです。
 毎回15分くらいの尺で収録されているこの音源を例によって10回以上聴きこむわけです。I氏の「答え」にももちろん何回も聴きこむことで見えてくるものがあるんですが、「質問」も同様だと発見しました。
 質問部分を何回も何回も聴きこむことで、質問者が見えてくる(ような気がします)。「ははぁ、この人のこの言葉がキーワードなんだぁ」とか「この人の本当の気持ちはこれなのかぁ」とか。
 質問者と面談しているわけじゃないし、録音され終わった書き換え不能状態の音源なので、こちらの態度とか言葉が相手に影響を与えることはない。これって、「木偶の坊(でくのぼう)」状態で聴いているということじゃないかしら。
 木偶の坊〜役に立たない人。気のきかない人。人のいいなりになっている人。また、そのような人をののしっていう語。
 もしかしたら、人の話を聴く、傾聴するってことは、この木偶の坊でいることも必要なのかもしれません。特に面談初期の段階は。
 人の話を聴くと、ついついアドバイスしたくなる、自分の考えを言いたくなる、相手の気持ちを分かった気になる、ものです。
 そこをグッと我慢。もう少し、再度、再々度、繰り返し、相手の話をじっと聴いてみる。木偶の坊になったつもりで、「気の利かない人」になって、不器用に。
 そうすることによって、こちらも相手をもっと深く理解できるようになるし、相手も自分自身への理解が深まるし、納得いく、腑に落ちる「答え」が導き出されるんじゃないかなぁ。

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