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平戸あづち大島ジョグトリップへの後援を、平戸市に引き続き平戸観光協会からもいただきました。

 

平戸あづち大島ジョグトリップ、「平戸市」に引き続き「平戸観光協会」からも後援いただけるようになりました。地元のサポートにより、参加者の方に安心してゆっくり走っていただける体制が整いつつあります。11月22日開催予定です。平戸のあづち大島へ、遊びに来てください!

Posted by ジョグトリップ on 2015年8月11日

移動速度と見えてくるもの

 ゆっくり移動することで見えてくるものがある。
 平戸でのジョグトリップコースに川内峠があります。そこを夫婦でジョグトリされた方がおっしゃってました。
「ツーリングで通ったことがあるけども、ぜんぜん違う。すごく感動した」と。
 両側を森林に囲まれたゆるい上り坂を抜けると、いきなり視界が開けて川内峠の雄大な光景が広がります。自分の足で移動しているいうことと相まって、ゆっくり走ることで見える感じる風景が違ってくるのだと思います。
 私自身も早朝から一人ジョグトリしながらiPhoneで写真を撮るのを趣味にしてるんですが、一歩二歩戻って光景を確認することが頻繁にあります。ちょっとした視野の違いが写真を作るんです。
 ゆっくり動くことで何気ない光景を発見できて、後戻りも容易になります。風景を眺めてそれを「いいな!」と認識するまでにはタイムラグがあります。約2〜3秒。
 もし移動速度が速かったらそのタイムラグの間にかなり進んでしまい、後戻りが困難もしくは億劫になってしまいます。そもそも、その風景も発見できないかもしれない。
 新しい発見は自分自身を活性化します。
 だから、ジョグトリペースはいいんです。

今朝のお題は「アナゴ」「上昇」「中毒」そして「ジョグトリップ」

 アナゴは自分の土俵に上がれば強い。蒲焼きではウナギに負けるけれども、江戸前寿司ではアナゴが勝利者です。
 同じように、ジョグトリップも規模とか記録では他のマラソン大会に及ばないけれど、ゆっくり楽しんで走るという土俵ではおそらく日本一。参加ランナーの人としてのレベルの高さも、他の大会に比べてダントツに高いはずです。
 ジョグトリップにはリピーターさんがたくさんいらっしゃる。もう中毒といってもいいのかもしれませんが。
 その中毒になるまでに過程があったりします。
 ワープ・ショートカットを使ってゴールされた方がよくおっしゃる言葉に「鍛え直してまた参加します」というのがあります。それに対して私が応える言葉は「鍛え直さないでください」。
 人はどうしても進歩・発展・上昇しようとする性質を持っています。人間が進化していく過程で身につけた素晴らしい性質でしょう。
 でも、ジョグトリップでは上昇しなくていいんですよ。
 そして、この過程を経てジョグトリ中毒になっていくのです。

線引き10年〜道案内の矢印にまつわる物語

 コーセーさんに言われたことがあります。「線引きがうまい」「最小限の白線で、ランナーにはっきりわかる」。
 嬉しい評価でした。
 2004年に平戸で始まって以来の白線引きには、年季が入ってます。思いつくままに挙げてみると。
・ライン引き機(っていうのかな)を往復で転がすこと
・「こっちで間違いないよね」という確認のラインと、「どっちかなぁ」という選択のラインと、「ここで曲がりますよ!」という誘導のラインがある
・線を引く時には堂々とキビキビと!
・複数の線を引く際は、視線移動の方向と誘導の方向を一致させる
・滑らかな表面よりも、ちょっとゴツゴツした表面を選んで引く
・近隣の家々に迷惑がかからないように
・ゆっくり走った時にだけ気づく程度の白線 
 等々、そのココロは、参加者の目線・心理を想像して考えて引くこと。
 白線は導線です。安全にコースをトレースしてもらうための導線。道の右側を通るのか左側を通るのかの選択も、スムーズなコース取りには大切なポイントです。
 ひとつ気づいた点があります。
 きっちりと白線による道案内ができはじめると、参加者の方はそれに頼りきってしまい、ゼッケン内側の地図もなかなか確認しなくなる、という点です。これはなかなか示唆に富んだ事象です。
 ここからワープいたします。

 ジョグトリップ中は白線の矢印通りに走行していただきたいんですが、生き方についてはまた別かなと思っています。
 矢印通りの人生は送らないでほしい、と。
 人が引いた矢印かもしれないし、自分で引いた矢印かもしれないけれど、既に引かれている導線に従って歩んでいくことにはリスクが伴います。もしかして、間違った方向に行ってないのか、他人のゴールを目指してないか、他の目的で引かれた矢印じゃないのか、などなど。
 なので、人生を歩むときは矢印を盲信せず、よく自分の頭で考えて、全体の地図を俯瞰して進んで行ってほしいなと思うわけです。以上、駄文。

最優秀ジョグトリッパー賞についてのやりとり(素晴らしき人々)

最優秀ジョグトリッパー賞にまつわるコメントの数々が面白すぎて素晴らしいので、リンクいたします。ここ!

繰り返すこと 継続すること

 自分では日々進歩しているつもりです。昨日より今日、去年より今年、10年前より今。
 ジョグトリップを眺めてもそうです。3年前を振り返ってみると、ぜんぜんイケてない。オアシス食も運営もコースづくりも。そのころご参加された方には「ごめんなさい」って言いたくなるくらいダメでした。
 今がいいかというとまだまだ足りませんが、少なくとも昔より進歩している。
 この進歩の源泉は大会を継続することだと思っています。参加の皆さんの声を聴き、自分自身の声を聴き、お手伝いの方の声を聴き、地域の方々の声を聴きながら継続して大会を運営することで、少しずつ進歩していっています。
 「継続は力なり」といいますが、私にとっては「継続こそ力なり」です。他はありません。
 そしてもうひとつ。繰り返すこと。
 ルーチンワークになるくらい繰り返すこと。体に馴染むくらい繰り返すこと。それが進歩継続には欠かせません。
 「同じことの繰り返し」と「進歩」、一見矛盾するかもしれません。でも実際やってみると、同じことの繰り返しが進歩を生むんです。不思議ですよねぇ。

 ここ数年の私の勉強法は、耳学問です。オーディオブックやポッドキャストや講演データをひたすら耳で聴く。朝のお散歩ジョギングしながらイヤホンで聴くのが一番集中して聴けるようですが。
 同じ音源を何十回何百回聴く。耳にタコができるくらい聴く。そのことで見えてくるものがあります。
 質の高いコンテンツであれば、何回聴いても飽きません。聴くたびに新しい発見がある。腑に落ちるまで聴く。腑に落ちてからも聴く。
 腑に落ちてどっぷり浸かった状態で聴くことで、自分自身の潜在意識まで活性化できるようになります。
 それを繰り返すこと、継続すること。
 こうして、私は日々進歩している(つもり)です。

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